事務所ブログ

2016/3/18

メディカルニュース

◆皮膚科クリニック(医業)の経営上の特徴と動向とは?熊本で税理士変更 会計事務所をお探しの皆様へ 税理士は中小企業様の味方です。宮崎税務会計事務所では、無料相談会を2016年3月25金曜日に開催いたします。税務のセカンドオピニオンサービスも実施していますので、是非熊本の病医院、歯科医院、老人福祉事業所のご相談は、宮崎税務会計事務所の無料相談を活用して、経営力の強化ににお役立てください。

■1.皮膚科は開業コストが低く、収益率の高い科目。

皮膚科の開業は、他科に比べると開業コストが低いと言えます。

★最低限の保険診療の中で必要な設備や機器は顕微鏡くらいで診療が可能です。

△炭酸ガスレーザーなどの機器を開業時に導入するケースもありますが、現実的には、本当に必要な医療機器はそれほど多くありません。

▲どんなコンセプトの医院でどんな治療をしていきたいかにより、本当に必要な機器にのみ投資し、開業コストをおさえつつ、特徴づけをしていきましょう。

☆2.皮膚科医の増加、開業競争が激化?

□皮膚科は緊急性の高い疾患も少なく、前述したように開業コストが低くおさえられるということもあり、皮膚科医は増加傾向にあります。

▲ここ10年で15%(出典:医療経済実態調査)も皮膚科医は増加しています。とりわけ、女性医師の増加は顕著でこの傾向は今後も続いていくと予想されます。

★3.女性を意識した院内環境づくりが今後は重要です!

▲保険診療の場合は、小さな子供から高齢者まで幅広い患者層がいるのが皮膚科の特徴です。

△今後は、診療報酬が下がっていくことも予想されます。

その場合には、保険外診療などに力を入れていくことも考える必要があるでしょう。

皮膚科の場合、保険外診療はしみ治療などの美容診療になります。

そうなると、女性視点での医院づくりが重要です。

院内の雰囲気づくりだけでなく、ハード面でも女性が使いやすいつくりにする必要があります。

パウダールームを設置したり、子連れの方でも利用しやすいつくりを考える必要があります。

■★皮膚科クリニックの経営のポイントとは?

1.診療単価を補うために、より多くの患者さんを診察できる体制づくりが大事?

△皮膚科は、あらゆる診療科目の中で最も診療単価の低い科目 です。(日本医師会「平成 22 年度レセプト調査」より)

▲医院の医業収入は、『患者数×診療単価』で決まります。

他科に比べてより多くの患者数を見ないと収益が得られません。

■診療の中にはムリ・ムダ・ムラが存在していることが多く、診療の質は下げずに患者一人当たりのドクター診療時間を目安として3分以下にする体制づくりがポイントです。

2.分業体制づくりのためのスタッフマネジメントとは?

▲診療効率を上げるためには、トークや説明を補うツールなどが重要です。

△また分業体制をひくことが重要となります。例えば、院長が診察の中で問診〜診察〜カルテ入力などすべてを担っていると、診療効率が上がっていきません。

▲そうなると、問診やカルテ入力などはコメディカルスタッフと分業していく必要があります。

医療知識が乏しいコメディカルスタッフでも、マニュアルなどを整備することで戦力化していくことができます。

3.美容診療の導入で、より収益率の高い体制づくりとは?

▲医業収入は『患者数×診療単価』で決まるとお伝えしました。

診療単価も、保険診療と保険外診療に分かれます。

もともと保険診療の単価の低い皮膚科ですが、保険外診療に積極的に取り組むことで収益率があがっていきます。

△しかし、保険診療と保険外診療の両立することが難しいケースもあります。スタッフ主体で取り組める保険外診療を導入し、しっかりと診療効率の高い体制(保険外診療を取り組む余力のある体制)をつくることが保険外診療活性化の鍵になります。

■皮膚科クリニックの成功事例とは?

A皮膚科

Dr.1人、患者数150人/日、診療延長時間 2時間→0分!

▲A医院では毎日多くの患者さんが来院していただいていたものの、患者さんの待ち時間がいつも2時間待ち、3時間待ちとなってしまうことが大きな問題でした。

△丁寧に診察することは心がけていたので、その点では定評があったようですが、待ち時間が長いことを理由に近隣の皮膚科へ患者さんが流れてしまうことも後を絶ちませんでした。

□そこで、スタッフに協力してもらう体制に大きく舵を切りました。

それまで診療延長時間が2時間で、帰宅するのが21時を過ぎることも当たり前だったのが、患者さんの数が減ることなく、むしろ増えても定時で終わることができるようになりました。

■スタッフさんとの分業体制構築で待ち時間は削減できる!先生も楽になるその方法とは?

★・待ち時間削減の三本柱は「前問診」&「再診問診」&「クラーク導入」

A院での取り組みを大きく分けると4点に集約されます。

@徹底した分業と役割分担
Aクラークの常時1名配置と電子カルテの徹底活用
B効率的な無駄のない導線
C治療・症状説明のツール化・見える化

■@徹底した分業と役割分担とは?

★☆「1人あたり3分未満の診察を実現するためには、積極的な権限委譲を行い業務分担をしていく必要がある」とありました。

医師の業務は医師しかできないことに、看護師の業務は看護師しかできないことに集中する。といった具合です。

そこで、診察の業務を整理し、今まで1人で抱え込んでいた業務を権限委譲し、看護師・受付・事務スタッフに委譲していくことにしました。

すると、一時は戸惑いがあったものの、慣れてくると劇的に診察スピードが上がるようになったのです。

A院では、多い日で290名を超える患者様に来院いただき、その患者様を医師1人・看護師4名・受付及び事務スタッフ4名の体制で対応しています。

また使用する診察室は基本的に1診察室のみです。

すなわち、1診のみで毎時40名の患者様を診察していることになります。

そうなると、患者様1人にかけられる時間というのは、約2分弱ということになります。

その中で、きちんと清算ができる状態で毎回の診察を終えるには、分業が必要不可欠なのです

▲次に実施したのが、クラークを常時1名配置したことです。
医師の隣につきっきりで1名クラークを配置し、診察中のカルテ記入を全て
医師は診察室を動かずに移動しています。

■【Aクラークの常時1名配置と電子カルテの徹底活用】が大事とは?

▲クラーク設置と同時に進めなければならないのが、電子カルテの活用です。

クラークには、病名、処置処方、所見まで全て入力してもらうことになります。

△すなわち、クラークのスキル向上はもちろんなのですが、どれだけ効率的に電子すなわち、クラークのスキル向上はもちろんなのですが、どれだけ効率的に電子カルテへ入力できるかがもうひとつのポイントとなります。

▲そこで、A院ではシート入力を活用しています。
シート入力とは、事前登録された情報を元に入力していくことです。
具体的にお話すると、皮膚疾患は、湿疹、じんましん、乾癬、カビ・水虫(足白癬)など7つのグループに大別できますが、それぞれの疾患群について、主要な処方、検査、処置、病名などを登録。

△チェックボックスをペンでチェックするだけで、カルテの作成が完了するのです。このように、カルテの入力作業を徹底的に短縮することで、医師と患者様とのコミュニケーションが向上し、診察”時間”は短くても“質”の高い医療をご提供することが可能になりました

▲1診で298人もの患者様を診察するので、無駄のない導線をどのように構築できるかは重要な課題です。

A院では、受付・会計のスタッフを3人配置しておりますが、1名は患者様受付・1名は会計・1名は補助業務といった形で役割分担をしています。

■【B効率的な無駄のない導線】とは?

▲皮膚疾患は、湿疹、じんましん、乾癬、カビ・水虫(足白癬)など7つのグループに大別できますが、それぞれの疾患群について、主要な処方、検査、処置、病名などを登録。チェックボックスをペンでチェックするだけで、カルテの作成が完了するのです。

△このように、カルテの入力作業を徹底的に短縮することで、医師と患者様とのコミュニケーションが向上し、診察”時間”は短くても“質”の高い医療をご提供することが可能になりました。

受付スタッフが問診票の内容を電子カルテに打ち込みます


■C治療・症状説明のツール化・見える化とは?

☆「前回あれだけ時間をかけて説明したはずなのに、なんでまた同じような質問をしてくるの?」という声に出せない悲しい叫びはどの先生でもご経験があると思います。


▲そこで、症状解説のためのリーフレットを作成・配布し始めたのがツール化。

見える化の第一歩でした。

医師が詳しく説明する代わりに「これまた読んでおいてくださいね。」と言って渡しているのですが、患者さんの理解度・満足度は格段に向上しました。

「説明の時間を減らしても患者満足度は上げることができる」と確信した瞬間です。

▲どれだけ丁寧な対応や的確な診療、ツールによる情報提供量の強化をしていても、「2時間待って3分の診療」では根本的な患者満足度は上がりようがありません。

△逆に「待ち時間が短くなること」は、間違いなくプラスのクチコミを生みます。そこにツールによる情報提供や、研修や勉強会によってスタッフさんが体得した丁寧な接遇というプラス要素が上積みされることで、強力なクチコミが発生するのです。

信じられないかもしれませんが、A皮フ科では患者さんが医院に滞在している時間は4分程度です。

△診療効率化と患者満足度向上の両輪がそろっている皮膚科医院で、新患数で困っている院長先生を私は見たことがありません。
もちろん、集患対策は行う必要はありますが、「このままのペースで行くと、今月は昨年の保険点数を割り込みそうだ・・・」といった悩みから開放されるといっても過言ではありません。

★特に皮膚科は、美容皮膚科など自費診療のサービスメニューも増やしやすく参入を検討されている先生や、既に実施している先生もいらっしゃると思います。

▲あくまでベースは保険診療です。そのため保険診療がきちんと成長し、ストレスなく診察が進まないとなかなか美容領域に手がまわらず、機会損失となってしまいます。

よりよい医院経営を考え形にしていく上でも、効率的なオペレーションで乗り切ることが非常に重要なファクターなのです。


★通年を通して先生もスタッフもしっかりと余裕があり、自分の時間も作れる、将来的な医院経営についても考えられる。実は効率化をする上でこのメリットが一番大きいと思っています。

■医療崩壊が叫ばれた2000年代後半に急増した医療機関の倒産も、近年は低水準で推移しています。
ただ、倒産にはカウントされない休廃業・解散はここ数年、でむしろ急増しています。

▲帝国データバンクでは、代表者の高齢化に伴う事業継承がハードルだとみています。
毎日のお金の流れをきちんと整理できる会社は様々な節税ができますし、立派な経営計画にもつながります。

「お金の流れと税法をきちんと整理して‘知って実行する’を実践すれば、キャッシュフローを理解していない病医院や老人福祉事業所ならば大きな効果が得られるかもしれません。」


成長している病医院や歯科医院、老人福祉事業であっても、資金繰りに失敗すれば倒産します。

「会計上(決算書上の)の利益」なるものは所詮机上の数字に過ぎないのです。


日々資金繰りに頭を悩ましている病医院や歯科医院、老人福祉事業の経営者からしたら、キャッシュフロー経営など大企業やコンサルタントのたわごとに聞こえるかも知れません。

多くの中小企業では、否応なく、利益よりも資金に関心が向き、キャッシュフローを意識した経営を求められています 。

宮崎税務会計事務所では、熊本で創業者より40年沢山の病医院や老人福祉事業をフットワークの軽さと財務と会計の力で支えてきました。

税務のセカンドオピニオンサービスも実施していますので、是非熊本の病医院、歯科医院、老人福祉事業所のご相談は、熊本 税理士 宮崎税務会計事務所にご相談下さい

★宮崎税務会計事務所でも、初回無料相談会を2016年3月25金曜日に開催いたします。



☆電話や、ホームページからお気軽にお問い合わせ下さい。

 



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